Motorsports

フラッグ(信号旗)の種類と意味

サーキット走行では絶対に覚えなくてはいけない各フラッグの説明です。

常にポストに注意して、安全にモータースポーツを楽しみましょう。

ジムカーナのスタートなどで使用します。通常は国旗を用います。

レース又は走行の終了。走行会等では追越をしないでピットインします。

これはシグナルのイエローと同じ意味。『レース中コース上にトラブルが発生した(・・・例えばマシンがスピンorクラッシュして止まっているなど)場合』に現場手前のポストではイエローフラッグを振動表示(つまりドライバーに解り易く振って知らせる)します。そしてそのフラッグを確認したもう一つ手前のポストではイエローフラッグを静止表示(つまりフラッグを真横に静止した状態で出す)してドライバーに対しコース先でトラブルが発生している事を知らせるのです。このイエローフラッグが出されている区間内では追い越しは一切禁止。さらに2重、3重の事故を防ぐ為に安全速度で走行しなければならないのです。もしもこれを無視するとそのドライバーにはペナルティーが与えられます。

これは「レース及び走行の中止・中断を意味する」もの。コース上に大変危険な状況が生じて競技走行が不可能となった場合、競技長の指示によりコントロールライン付近で不動表示され、それを受けて各ポイントでも一斉に赤旗が不動表示されます。
例えば、マシンがクラッシュしてコース上に止ってたり、霧・雨がひどくコースが確認できないとか事故により負傷者が出た時などにこの旗が使用されます。そしてこの赤旗が表示されると全てのドライバーは競技を中止し、細心の注意を払って自らのピット、または定められた場所に戻って安全が確認されるまで待機しなければなりません。
この赤旗が2周前に表示された場合は競技やり直し、3周目から規定周回数の75%未満の内に表示された場合にはその表示された前後の2つの競技に分けて行われます。そして規定周回数の75%以上を消化した後に表示された場合は競技は成立したこととなり赤旗が出された時点で競技終了となります。

このフラッグは『コースが安全である』事を意味し、イエローフラッグの出されている区間を安全に通過したその先のポストで出されるフラッグ。このフラッグが確認出来たらいよいよレース再開。道交法も守らなきゃいけないけどサーキット走行のルールもきちんと守らないと大きな事故につながり他のドライバーにも迷惑をかける事になります。良い成績を出す為にも、又レースを楽しむ為にもルールを守る事がとても大切なのです。

この旗はフレッシュマンレースを含むワンメークレースではあまり目にすることは無いと思うけど大排気量車から小排気量車、例えるとスカイラインGTRからマーチまで、様々なクラスの混走の場合に良く使用されるフラッグです。特に耐久レースは混走が多いから頻繁に使用されます。目的は『スピードの遅い車に対し後方からスピードの速い車がせまって来て、且つ追い抜きにかかろうとしている事を知らせる』為。このフラッグを確認したドライバーは、速い車が自分の車を追い抜く為の妨害とならない様配慮しながら走行しなければいけません。このフラッグは振動表示で使用されます。

このフラッグは単体では使用されず必ず「ナンバーボード」(競技車両のカーナンバーを表示したもの)と共にコントロールタワーにおいて表示されます。ではこれは一体何を意味するのでしょう?実はドライバーにとって大変痛いペナルティーを意味するものなのです。つまり競技規則に違反したドライバーに対しその車のカーナンバーとともにブラックフラッグを不動表示し、これを表示されたドライバーは次の周回でピット・インしてペナルティーを受けなければなりません。このペナルティーの例としては「自分のピットもしくはピットレーン出口付近での10秒間のピットストップ」などがあります。せっかく上位を走行していてもルール違反をしたばっかりに10秒以上ものペナルティーをいただいたのでは今までの頑張りも水の泡。何ごともルールはきちんと守らないとね!!

「コース上に低速走行車両が在る」ことを知らせるフラッグ。えばマーシャルカー・救急車・消防車・何かトラブルにより低速で走行している競技車両等がコース上に在る場合表示されます。表示方法は前回のイエローフラッグと同じで、低速車両が走行している手前のポストでは振動表示、さらに手前のポストでは不動表示されます。このフラッグはあくまでも低速車両の存在を示すだけで徐行や追い越し禁止などの規制はありません。

スポーツ精神に反する行為をしたドライバーに対する警告。

まず黒地にオレンジ丸の通称『オレンジポール旗』、「車両にメカニカルトラブルが発生している」事を示してます。これを目にする機会はそう多く無いと思うけどとても重要なフラッグ。今日ビックレースではドライバーとチーム側は無線で連絡を取り合うからマシンにメカニカルトラブルが発生した場合、スグにピットインの体制が取れるようになりました。でもマシンのトラブルを抱えながらスロースピードで周回を重ねてると、コントロールタワー前のポストのとこに「カーナンバー」とこの「オレンジポール」が不動表示されて、これが表示されるとそのドライバーは次の周にピットインしてマシンの修理を行った後コース復帰しなければなりません。(もちろんこのフラッグを無視するとこれまたペナルティーが待ってるよ。)ドライバーやチーム員にも確認出来ないトラブルも数多く、例えばオイル漏れや燃料モレが発見された場合、直ちにその場所のコースポストからコントロールタワー前ポストに連絡されピットインの指示が表示されます。

黄色に赤の縦縞の旗 通称『オイル旗』
これは「コース上の一部が大変滑りやすくなっていて危険である」事を示すフラッグ。ポストでは 「静止表示」と「指さし」でドライバーに危険個所を教えます。例えばオイルが漏れている場合や砂が乗っている場合、又雨による水溜まりが出来ている場合などに表示されこのフラッグを確認したドライバーは注意を払ってその場所を通過しなければいけません。